令和元年度 秋期 応用情報処理技術者試験 午前 問9
問題
CPU の プログラムレジスタ(プログラムカウンタ)の役割はどれか。
ア 演算を行うために, メモリから読みだしたデータを保持する。
イ 条件付き分岐命令を実行するために, 演算結果の状態を保持する。
ウ 命令のデコードを行うために, メモリから読み出した命令を保持する。
エ 命令を読み出すために, 次の命令が格納されたアドレスを保持する。
解説
CPUは、Central Processing Unit(中央処理装置)の略になります。プロセッサの1種類です。他に、GPU、DSP、FPU 等があります。
応用情報処理技術者試験のシラバスを確認したところ、プロセッサの種類、アーキテクチャ、構造、方式、動作原理を習得し、応用する。とありました。
それでは CPU について確認していきましょう。
CPUは、パソコンの脳みそや司令塔と例えられます。その司令塔の仕組みの話です。パソコンの記憶装置と言えば、メモリか、補助記憶装置のハードディスクを思い浮かべるかと思います。ただ、司令塔は全く記憶ができないかというとそんなことはありません。CPUにも命令や演算結果やデータを格納しておくレジスタがあります。レジスタは、メモリと比べて記憶容量が小さいですが、高速に読み書きすることができます。
CPUの基本的な動作は次のようになります。
命令を指定されたアドレスから取り出します。
取り出されたアドレスをCPUの命令レジスタに取り込みます。
取り込んだ命令を解読します。
命令の実行をします。
命令の実行した結果を出力します。
それでは、選択肢を見ていきます。
ア メモリから読みだしたデータを保持するのは、汎用レジスタの役割となります。
イ 条件付き命令を実行するために演算結果の状態を保持するのは、フラグレジスタの役割となります。
ウ 命令のデーコードを行うために、メモリから読み出したメモリを保持するのは、命令レジスタの役割です。
エ 命令を読み出すために、次の命令が格納されたアドレスを保持するのは、プログラムレジスタの役割です。
正解
エ 命令を読み出すために, 次の命令が格納されたアドレスを保持する。
あらためて問題と正解
CPU の プログラムレジスタ(プログラムカウンタ)の役割はどれか。
ア 演算を行うために, メモリから読みだしたデータを保持する。
イ 条件付き分岐命令を実行するために, 演算結果の状態を保持する。
ウ 命令のデコードを行うために, メモリから読み出した命令を保持する。
エ 命令を読み出すために, 次の命令が格納されたアドレスを保持する。
■正解
エ 命令を読み出すために, 次の命令が格納されたアドレスを保持する。